イベント情報

届けたいのは心がラクになるきっかけ、フラワーアレンジメントレッスン|白根由貴さんに聴く(後半)

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子ども向けフラワーアレンジメントレッスンをする『はるの庵』の白根由貴さんに、正解のないレッスンの様子を聞いた前回。今回は、白根さんご本人について深く聴いていきます。前半はこちら

白根さんは現在中学1年生の男の子と、小学2年生の女の子を子育て中です。産前はテレビ業界で働き、仕事にやりがいを感じていながらも、産後は元の仕事への復帰を断念。子どもと向き合いながら、自分のやりたいことを見つめ、選んだ仕事は自宅でできるお花の教室。5年前お花の教室を開くとともに、子ども向けのレッスンもスタート。日々多くの人へお花と過ごす時間を届けています。

「お花」を選んだ理由、子ども向けレッスンへの想いに迫ります。 続きを読む

お花で自分の心を自由に表現する、フラワーアレンジメントレッスン|白根由貴さんに聴く(前半)

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「きれいに活けることが目的ではない。お花を使って“自分らしく生きる”きっかけづくりをしたい」

そんな想いが込められた子ども向けのフラワーアレンジメントレッスンがあります。豊島区で白根由貴さんが営む『はるの庵』。彼女のレッスンは、これまで私が思い描いていたお花の教室とは全く違っていました。

アレンジの見本はありません。子どもたち自身がどう活けたいか、自分の心と向き合い、表現することを大切にしています。一緒に来る保護者は客観的に子どもたちを見守る。その中で子どもの新しい一面を発見したり、大人とは違う彼らの感性に触れて、“すごい!”と感じることで、子どもに対して尊敬の念を抱く。

白根さんが届けるものは「お花を活けるスキル」ではありません。お花に触れる楽しい時間を通して、「“生きる力”をはぐくむきっかけ」を届けています。

白根さんに、フラワーアレンジメント教室の様子や工夫、込められた想いをたっぷり聴きました。

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あげる喜び、もらう喜びを体感するOSAGARI絵本ワークショップ|伊藤みずほさんに聴く(後半)

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前半は『OSAGARI絵本』ワークショップの成り立ちと、当日の様子について伺いました。

前半はこちら

本気で子どもに向き合う、本気は伝染する

−みずほさんにとっての、絵本の魅力とはなんでしょう? 

「正解がない」ということでしょうか。例えば、語学教材を編集する際には、「わかりやすさ」と「正確さ」というのがユーザの信頼につながる大切な要素の一つです。でも、絵本には、「正解」を求めないおおらかさがあるなあと。文学なんかもそうですが、絵本は特に、読者自身にゆだねられる部分が多いなと感じています。

もちろん絵本もいろいろあって、教育的なものや、道徳的な「答え」を明確に打ち出したものもあります。でも、私自身、子どものころからひねくれたところがあって(笑)「これはいいことです」と言われると、なんだか抵抗したくなる。だから、自分で絵本を選ぶときにも、「絵が好き」「言葉のリズムが好き」「なんだか笑える」という感じで、理屈ではなく感覚で決めることが多いかな。

なかでも、長新太さんという絵本作家さんが大好きで。ナンセンスの巨匠といわれる通り、子どもはゲラゲラ笑い、大人もニヤニヤしてしまうような、なんとも言葉で説明できない面白さがある。それで、何度も読んでいると、ある時ふっと、その中にある心理というか、哲学のようなものを発見することがあります。

だからOSAGARI絵本のワークショップでも、大人目線で語りたくないし、子ども自身が持っている感性に、本気で向き合いたいと思っています。その結果が、今のワークショップの形です。

このワークショップにかかわる人たち・・・「船長さん」こと講師のしみずみえさんや、デザイナーの古城里紗さん。そして、保育士の端野かなえ先生に元国語教師の瀧口舞さんと、二人の歴代船長さんたちも、みんな「本気の心」を持っているんです。

だから、打ち合わせでも、「それじゃあ、子どもは納得しないと思う」「それは大人の理由だよね」という言葉がよく出てくる。あくまでも、本気で、子ども目線であろうとしているんです。

大人の本気っていうのは子どもにも大人にも伝わる。本気は伝染すると思うから。

―だからこそ、参加されている大人も、つい本気で楽しんでしまうんですね。

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お母さんが幸せでいること、夢中で楽しめること

―『OSAGARI絵本』のワークショップで、特に好きな瞬間はありますか?

うーん、たくさんありますが・・・最後に送り出す時でしょうか。最初に入国トンネルをくぐる前は、「えー、オレ外で遊びたい!」なんて言っていた小学生のお兄ちゃんが、最後は「また遊びに来るねー!」ととびっきりの笑顔で帰っていく。また、物静かな女の子が、お友達にもらった封筒を大切そうに抱きかかえながら手を振ってくれる。そんな子どもたちのいろんな反応が、このワークショップの宝物です。

あとは、お母さんたちも楽しんでるところが好きかな。子どもと一緒に参加したお母さんたちが、気付いたら夢中になって封筒を作っている姿を見ると、なんとも嬉しくなりますよね。子どもにももちろん楽しんでほしいと思う。でも、お母さん自身が楽しめないと、それって子どもに伝染するじゃないですか。良くも悪くも、お母さんの感情に子どもは敏感。我が家の息子も、私がニコッとすると、とっても嬉しそうにニコニコっと倍返ししてくれる。そうなんだなあ、お母さんが幸せでいることって大事なんだ、って。

よく語られていることだけど、とても大事なことだと思っています。少しでもいい、OSAGARI絵本の活動が、その一助となればと思いますね。

思い出が詰まった絵本

―『OSAGARI絵本』の良さはなんですか

新品にはない「前の持ち主の思い出」という付加価値があるところです。絵本に名前が書き込まれていたり、すごく読み込んである絵本の裏表紙に「だいじなだいじな○○ちゃんへ、おばあちゃんより」と書いてあったり。「中古絵本=お古」というちょっとネガティブなイメージを持つ方もいらっしゃると思いますが、そうじゃないところに光を当てていきたい。

子どもが自分自身で選ぶ

あとは、『OSAGARI絵本』の本棚のジャングル的なラインナップっていうのも魅力だと思います。新品を扱う絵本屋さんには人気の絵本が並んでいますが、OSAGARI絵本では、入ってきたものをどんどん置いていく。すごく古かったり新しかったり、いろんな年代のものが無作為にある。そんな、ジャングル的で整備されていない面白さがあると思うんですよね。少し前から、オフィスの一角で絵本読みや不定期販売会をしているのですが、子どもたちは「見つける」天才でして。「あ、それ見つけたか!」というのを引っ張り出してくるんです。

―お子さんが自分で選ぶというケースが多いんですね。

そうですね。お母さんとお子さんの好みが合わず、一生懸命話し合っている、なんてこともありますが。うちの息子も、正直私の好みじゃないのを「これ!」と持ってきたり(笑)。でも、まあそれでいいかなと。本人が読みたがっているので。でも、私が読みたい絵本を提案することもありますよ。だって、「はたらくくるま」ばかりじゃ、さすがに飽きちゃうもの(笑)

―子どもたちが絵本を選んでいる間、一緒に来ているお母さんは何をしているんですか。

一緒に絵本を読んだり、お母さん同士でコーヒー飲んでお話したり、いろいろですね。順番に読み聞かせしながら、「○○ちゃんのママに読んでほしい」という子どもたちのリクエストに応えることも。のんびり過ごしていますね。

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本に新しい命が吹きこまれていく瞬間

―『OSAGARI絵本』を始めて、自分自身にどう変化がありましたか。

楽しくなった! っていうのが一番かもしれない。前もそれなりに楽しんでいたはずだけど、もともと本を作る側にいた人間として、「黙々と本を集めて売る」ということに、どこか物足りなさを感じていました。でも、『OSAGARI絵本』をはじめて、改めて、本に新しく命が吹き込まれていく瞬間を見届けられるって、幸せな仕事だなあって。誰かが使い終わって片隅に置かれていた本が、うちにきて、また新しい命が吹き込まれて、誰かの手に渡っていく。これって、とても素敵なことですよね。

本を大事にしているみずほさんの気持ちが伝わってきます。

与えられている。与えることは与えられることでもある

―いま活動をされていて、大きくいうと、社会に対してどんな広がりを期待していますか。

与え、与えられる輪が広がっていくことでしょうか。

うちの会社名「株式会社ブギ」は、英語のgive(ギブ)を逆さにしたもので、「人に与えるということは、わたしたちが与えられているということである」という企業精神をあらわしています。

で、そういう思いが循環したら、すごくいいじゃないですか。ハッピーじゃないですか!

『OSAGARI絵本』で、それを体現できたらって思うんです。

いい笑顔ですね。

なんかねー、こういうこと正面切って言うと、ちょっと照れくさいのですが。でも、本気で考えたいと思っています。大人が本気で思わなかったら、子どもにも伝わらないから。本気で考えよう、と。

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地域のリアルな人のつながりを広げたい

―今後はどんな展開を考えていますか。

ゆくゆくは、小さな実店舗を出せたらいいなと思っています。

私自身、いろんな人とお話しするのが好きというのもありますが、東京で子育てしていくなかで、血縁だけで問題解決しようとするのは無理があるなと。自分自身が地方出身ということもあり、結局いつもピンチを救ってくれるのは、近所の友だちやファミサポさん、会社の仲間だったりする。子育てに息詰まっているとき、ちょっと誰かとお話しするだけで、ふっと力が抜けることもあるし。そんなふうに、地域のリアルな人のつながりを、絵本の活動を通して広げていけたら、という思いがあります。

さっきお話ししたように、いまも、オフィスの一角に試験的に小さいお店を出しています。といっても、ただの私がいる絵本棚みたいなんですけど(笑)。そこに近所のお母さんや親子に来てもらっているんですが、なかなか好評で。小さな図書館みたいな雰囲気で、読んで楽しんで帰ってもらえたらいいなと。

オフィスの一角。その日のその場の雰囲気で、動物園ができちゃった。

その日のその場の雰囲気で、動物園ができちゃった。

そうそう。小さな子どもが何かに夢中になっているときって、後姿がおまんじゅうみたいになるでしょ。あの、おまんじゅうみたいな子どもの背中がぽこぽこ並んでいたりすると、癒されるんですよね。見ているお母さんたちからも、自然にマイナスイオンみたいなのが出ているのがわかって、ああうれしいなぁって感じますね。

その様子、目に浮かびます(笑)。

あとは、ワークショップで使用する封筒と素材をキットにして販売したいなと思い、準備を進めています。地方にいて参加できないという方にも、この世界観を届けられたらと。これもね、ミステリーパックみたいにしようと思っていて。詳細はナイショです(笑)

 


名前やメッセージが書いてある本には、新しい本にない価値がある。私はこんなふうに考えたことはありませんでした。けれど、一つ一つのみずほさんの話を聞くと、その本を通した人の物語が見えてきて。モノを大事にするということは、そのモノの背景、出来てからここに届くまでを想像できるか、なのかなと、感じました。

みずほさんは自然にそれをされているんだろうなと、素敵ですね。

考えてみると、「あげる喜び・もらう喜び」も同じ。相手に喜んでもらえる贈り物は何か、相手のこれまでとこれからを想いながら、贈り物を選ぶ。受け取る側は贈り物だけが嬉しいのではなくて、選んでくれたその人の背景を想像して、気持ちも含めて、嬉しいんですよね。

『OSAGARI絵本』ワークショップも大きな贈り物。大人の本気・想いが詰まっているからこそ、喜びも詰まっています。参加者もいろいろな形で喜びを作り、味わうことができます。そしてそれはその場が終わっても心に残り、次に幸せなつながりを生んでいくのでしょう。

『OSAGARI絵本』次回の開催は11月27日(日)を予定しています。詳細は、後日こちらのフェイスブックにアップします。

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オフィスの一角の小さな「OSAGARI絵本屋」さんは不定期営業です。立ち寄ってみたい方はフェイスブックのメッセージからご連絡ください。

あげる喜び、もらう喜びを体感するOSAGARI絵本ワークショップ|伊藤みずほさんに聴く(前半)

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おうちの本棚に、絵本はありますか? 

子どもが生まれる前は、絵本をもっていないおうちも多いでしょう。

自分が幼い時に読んでもらった絵本を本屋さんでみつけて、なつかしくて子どもにも読んであげたくて。お友達にプレゼントされて。児童館で読んでみていいなと思って。少しずつ、絵本が増えてきたりしますよね。

その中には、子どもの成長とともに、読まなくなった絵本もあるでしょう。その絵本たちに、もう一度命を吹き込んでみませんか。

今回ご紹介するのは、『OSAGARI絵本』のワークショップ。

「おさがり=おふる」ではなく、「前の持ち主の思い出が詰まった」という想いが込められています。このワークショップは、子どもも大人も楽しみながら、いろんな喜びを味わえます。

『OSAGARI絵本』(運営:株式会社ブギ)を主宰している伊藤みずほさんにお話を伺います。

本当にやりたいことを追求していった『OSAGARI絵本』

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-このチラシ可愛いですよねぇ。

ありがとうございます! レトロ印刷といって、版画みたいに1色ずつ刷って色を重ねる手法なんですよ。版ズレや掠れなども味の一つで、1枚ずつ違う質感を楽しめるんですよ。イラストは友人でイラストレーターの新谷麻佐子さんが描いてくれました。

こうして『OSAGARI絵本』を手のひらサイズで始めて1年。

2014年の秋に息子を出産して、産後半年くらいから始めたのですが、当初はこれもやりたい、あれもやりたいと、もっとたくさんの「やりたい」を抱えていました。産後ハイも手伝って、勢いで一歩進んでは壁にぶつかるというのを繰り返しながら、今は「限られた時間のなかで本当にやりたいこと」だけにそぎ落とされてきた気がします。

本の価値をもう少し高められないか

-『OSAGARI絵本』は会社が運営しているオンライン古本店『本棚お助け隊』からスピンアウトしたプロジェクトとのこと。『本棚お助け隊』では、全国のお客様から本を買い取り、インターネット上で販売されています。それに対して、『OSAGARI絵本』では、ワークショップの開催や地域活動への参加など、人とのリアルな触れ合いがメイン。「読み終わった本をお客様に届けること」はどちらも共通していますが、まったく違うアプローチですよね。どんな想いを持って始められたのでしょうか。

以前は語学系の出版社で編集者として働いていましたが、『本棚お助け隊』を運営する夫と出会い、一緒に仕事をするようになりました。でも、自分の中でこれでいいのかなという思いがずっとあって。インターネットでの古本販売は便利ですが、一方で、どうしても1円単位での価格勝負になってしまう。前の持ち主の足跡がわかるもの・・・例えば、少しでも折れや書き込みなんかが入ると評価も下がってしまうし。本づくりに携わってきた側としては寂しい部分がありました。

だから、本の価値をもっと高められるような、古本流通の在り方があっていいのでは、ということを感じていて。でも、やり方がわからない。

そんな時に子どもを授かって、数十年ぶりに絵本に親しむようになり、そのすばらしさに改めて気づかされた、ということがそもそものきっかけです。

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大人の本とは違う、絵本の世界

-絵本って他の本と違うんですか。

大人の本とは違う存在感があります。

特に長く愛されている絵本は、子どもが読んでも大人が読んでも、違った視点でおもしろい。そんなふうに、絵本って何歳になっても楽しめるものだから、手放すタイミングを見極めるのが難しいんですよね

-なるほど、確かに。うちの子は、もう4歳ですが、0歳時に読んだ絵本がまだあります。

子どもの成長とともに、絵本はどんどん量が増えてきますよね。それで、「もう3年くらい見向きもしないし、いいかな」なんてお母さんが処分しようとすると、子どもが「ヤダー」と抵抗する。本当はもう手放してもいいものなのに、人にあげる段階で急に惜しくなっちゃう。本棚はもういっぱいで、新しい絵本を入れるスペースもないのに。

そんな話をお母さんたちから聞いているうちに、この場面を見つめることで、子ども自身にも気づきがあるんじゃないか、と思ったんです。

「あげる喜び、もらう喜び」をカラダで感じる

もう自分は読まない絵本だけど、必要なお友だちにあげたら、すごく喜んでくれた。その笑顔を見たら、嬉しくなるじゃないですか。そこで、そのプロセスを何らかのカタチに出来ないか、と始めたのが『OSAGARI絵本』のワークショップです。

このワークショップは、「とある『絵本の国』でひっそりと開かれている」という設定になっていて、子ども自身に「あげる喜び・もらう喜び」をカラダで感じ取ってもらえるよう、随所に工夫を凝らしています。

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絵本の国はどんなところ?

-それでは、絵本の国をのぞいてみましょう。

①おうちに船長さんから絵本の国に招待状が届く

②読まなくなった絵本を1冊パスポートとしてもってくると、絵本の国に入れるよ。

③トンネルをくぐって絵本の国へ

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④船長さんのガイドで、創作活動スタート! 

このあと、子どもたちがわくわくするような、様々な「仕掛け」が船長さんから繰り出されます。子どもも大人も夢中になって、絵本をプレゼントするための「魔法の封筒」を作ります。

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最後に、出来上がった作品と絵本を交換します。

※“入国”時の「わくわく感」を大切にしているので、内容の詳細は秘密♪

子どもも大人も夢中になるしかけ

-招待状というところから、ワクワクしました!面白いですねー。

ワークショップでは絵本の国という「ファンタジー」をとても大事にしています。すんなりとその世界に入り込めるように、現実や日常を思い起こさせるものをなるべく見せないなど、環境作りも徹底しているんです。例えば、絵本の国が外から見えないように布で覆ったり、ティッシュ箱などのちょっとしたものも素敵にデコレーションしたり。

そして、用意するツールにもこだわっています。兄弟や親子で参加の場合、招待状は一つにまとめず、各人宛の封筒で郵送する。創作ワークで使用する素材も、例えば、色や質感の異なる何十種類もの紙や毛糸、発色にこだわったポスターカラーや全部形の違うオリジナルの消しゴムスタンプなどなど。内容は毎回少しずつ変えていますが、見て触れてわくわくするようなものを、グラフィックデザイナーの古城里紗さんが考えてくださっています。

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そんなふうにこだわって作り込んでいたら、お子さんの付き添いで来られた親御さんが、「これ、子どもじゃなくて私が参加したい!」と。そんなこんなで、当初子どものみだった対象者を「4歳以上で絵本が大好きなお友だち」と広げたのです(笑)。大人の方も夢中になって作っていますよ。直近の開催時は、子どもはパパに預けて、大人だけで参加された方も数名いらっしゃいました。

自然に楽しいと思ってもらえるように

-この封筒づくりはアートのワークショップみたいですね。

そうですね。これだけを見た人には、よく「アートのワークショップなんですね」と言われます。それも大事な要素ですが、実はその先にある「『あげる喜び・もらう喜び』を味わってもらう」ことが、このワークショップの神髄です。会場の作り込みも、こだわった創作ワークも、全てそのためのもの。子どもに「人に物をあげるっていいよね!」と言葉で説明するのではなく、体験を通して湧き上がってくるものを、大切にしてほしいから。

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-最初にキレイな封筒をもらう、本をもらう、最後にプレゼント交換で創った封筒をあげる、もらう。そして更に絵本をもらう。「あげる喜び・もらう喜び」がたくさん詰まっていますね。

最初に宝箱からプレゼントする絵本も、事前に好みをきいて、一人ひとりに合わせた本を選んでいます。プレゼントの封筒も一人ひとり違うデザインなんですよ。

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泣いていた子が、最後はニコニコする

子どもたちは「あげたりもらったりする喜びを感じよう」なんて全然考えていないですよ。でも、以前は絵本を1冊もあげたくない、イヤだイヤだと言っていた子が、招待状をもらったとたん、「どんな絵本を持っていこうかな」と真剣に、持っていく絵本選びをする。そして、ワークショップの最後には、ニコニコして自分が作った大作をお友だちにあげ、さらにはお友達がつくってくれた力作を持ち帰って、大事におうちに飾っている。頭で理解するんじゃなく、気付いたら「あげる・もらう」を体感している。それは一つの成果かなと。

-「あげる喜び・もらう喜び」のために、ここまでこだわって場をつくり上げるのがすごいなと思いました。それくらい「あげる喜び・もらう喜び」を大事にしたい、という気持ちが伝わってきました。本を作っていた側として、本を大事にしてほしい、という気持ちが一番強いのでしょうか。

そうですね。1冊の本には、本当にたくさんの人の思いや叡智が詰まっている。特に自分が企画段階からかかわった本を校了するときは、我が子を世の中に送り出すような、そんな心境になります。だから、ほかの本も大事にしていきたい。

本棚お助け隊でも、再販するのに難しい本は、最終的には「紙」として再生紙になってしまいますが、私はできるだけ本の形で残したいと思う。そういった視点は、新しいサービスを考えるうえでの拠り所にもなっているし、ひとつ自分の強みかもしれません。

―話を聞けば聞くほど、絵本の国へ行ってみたくなりました。

後半はみずほさんご自身について、今後の『OSAGARI絵本』についてうかがいます。

後半はこちら

半径3メートルからつながっていく「子育てと政治をつないだら」藤岡聡子さんに聴く|後半

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KURASOU.代表、藤岡聡子さんと息子くん。聡子さんは週に3回ほど、子連れで利用できるシェアオフィス(子育てビレッジ)を利用されています。インタビューの間、隣であそぶ息子くんとパチリ。
藤岡聡子さんへのインタビュー、後半をお届けします。

※藤岡聡子さんインタビュー前半はこちらから

 

◆KURASOU.の立ち上げはまだ息子くんが2歳になる前ですよね。産後は子育てで手一杯になってしまいそうですが。聡子さんご自身の話をお聞きしたいです。

自分が死ぬ前に、何を残せるか 

face実は私の妊娠がわかったときに、実家の母の病気がわかり、結局息子が11ヶ月のときに、母を看取りました。いろんなものを失ってしまったし、いろんなものが一気にきちゃいましたね。でも、自分は生きると決めたわけです。ちょっと大げさですけど、明日もし自分が死んだら、何を残せるだろうと考えた。すごく月並みなんですけど、完全に研ぎ澄まされたなと思っています。

もっと前で言うと、私は小6で父親を亡くしているんですよね。その影響で、もしかしたら自分は死ぬのが早いんじゃないか・・・?みたいな思いがあった。だから「これをやらなくて、死んじゃったら後悔するな」とか、「最後にいい顔して死ねないな」とか思っちゃうんですよね。それは母を看取ってからすごく強い。

だから、やりたいという気持ちに対して、シンプルに行動した、それだけじゃないかと思います

どう自分の背中を子にみてもらおうか

face母を亡くしたのは、私が親になってから。その影響で、どう自分の背中を子にみてもらおうかというのを、人以上に感じやすいとも思います。

選挙ポスターがあると子どもに「よし息子よ、きいてくれ。この国のルールは・・」と話し始める。

たまに、ちょっと自分自身がめんどくさい奴だなって思うときがあるんですけどね(笑)

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「私もやらなくちゃ」という想いになってくれた

◆ 活動をやり続けるパワーの源はなんですか。

faceKURASOU.は5人で始めたんですが、いまは3人です。1人新しく加わりましたが、立ち上げメンバーの3人はもう抜けています。

その抜け方が、私にはとてもうれしい形でした。

あるメンバーは、最初はサポート的な参加の仕方を望んでいたんです。「事務とかでいいよ」と。けど、私は「大丈夫。それよりも、自分が親として学びたいことはなにか教えてくれる?」ってひたすら聴いた。

私自身はずっと背中を見せ続ける、挑み続けるということをやりました。

そしたら、彼女自身がやりたいことを見つけて、抜けることになった。KURASOU.で、メンバーとして入って学んでいるうちに「私もやらなくちゃ!」という想いになってやってくれた。それがめちゃくちゃ嬉しかったんです。

「その人が動く」ことが大事

face本当はずっと一緒にメンバーとしてやりたいんですね。でも一番大事なのは「ここにいてください」じゃなくて、「その人が動くには何が必要か」。自分が相手に固執しちゃだめですね。

ちょうど私の二人目の出産と同時の出来事だったから、なんだかいろんなもの産んだなというか。そうしたメンバーの育ちが一番勇気になっています。

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本当は気づいているんでしょう?

◆ワークショップをやるなかでの気付きはなんでしょうか。

faceそうですね。「やっぱり、みんな思ってることあるんだなぁ」っていうことです。

 

◆KURASOU.ホームページに大きく書かれている「本当は気づいているんでしょう?」という言葉とリンクしていますね。

face親同士って、子どもの話をひたすら話しがちですよね。KURASOU.を始める前は、「子ども以外の話、したらいいのに」と感じることがありました。

KURASOU.のワークショップでは、みんなが自分が主語になった上で、想いを語る。盛り上がってしゃべりすぎて、時間が足りない!みたいなことになるわけです。

グループで話をしているときに、ある瞬間に、「・・・ピン!」と、その輪の中でみんなの想いが重なる瞬間があるんです。言葉ではなくて、空気が一体となる瞬間です。それをみられるのが一番面白いし、やっていてよかったなと思います。

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faceKURASOU.では、安全に話せる場所を作ることを大事にしているので、ワークショップのルール(グランドルール)をあらかじめ設定しています。なので、参加される方が思いきって話せるというのも大きいと思っています

KURASOU.で行なうワークショップのルール

1、議論ではなく、他者の話を傾聴する

  「対話」の場です。

2、特定の政党・政治家を支持する場

  ではありません。

  支持を呼びかける等の行為はできません。

3、ここでの話は、ここだけの話に。

参加者のアウトプットしている場面が一番好き。

◆参加者の方の話をされているとき、聡子さんいい表情されていますね。

face先ほど話した、言葉ではなくて、空気が一体となる瞬間、その場面が一番好きです。もう一つのパワーを貰えるところですね。

私は、目の前の人がどこまでシンプルになれるのか、に興味があって。参加者同士が楽しくなってきて「私はこう思うんだよね」「私も私も」と次々に話をしていく。

こんなこと人と話せるんだ!という内なる喜びですよね。きっとその瞬間が。それがシンプルになるきっかけになるんじゃないかな。そんな環境をつくっていきたいです。

かっこつけなくていい、正直になればいい

◆育児中の女性・男性に伝えたいことはなんですか。

faceどこまでいっても1人の人間で居続けていいんじゃないかな、思うんです。

誰々のママ、誰々のパパになりがちですよね。親になった途端自分ができてないことを、こどもに対して「ちゃんとしなさい」となる。私もなることあるんですけど(笑)

でも、自分ができていないことは、できていないんだと正直になればいい。

子どもを子どもとして下に見るんじゃなくて、対等な人間として対話していく。親はこうあるべき論にふりまわされるんじゃなく。

自分の気持ちをしまっちゃうのはもったいない。

face誰々のママじゃなくて、私は○○という名前でいる。子どもが産まれても、自分の興味があることは追い求めてもいいんじゃないかな。それが大変だけど楽しいに繋がると思います。

ママだから、○○だからしたらダメっていう言葉に押しつぶされて本当の自分の気持ちをしまっちゃうのはもったいないですよね。

政治への関わりもそうだし、本当は気になっている海の向こう側のこともそう。「意識高いって言われたくないから、気になる討論会があってもその日はピクニックいれてます」と気持ちをしまってしまうひと達。そういうところを「おーい、こっちだよ、ツンツン」ってしていく人でありたいと私は思うし、そういう人たちが少しでも増えてきたらいいなと思います。

私は○○したい、だからやる

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友達100人に「期日前投票いった?」っていう話をしなくてもいいと思っています。
大事なことは、本当に自分の気のおける5人位の友達でいいから、政治について話せる、ということ。

小さな規模でいい、本当に自分の心に思ってることを出していける場所や人間関係をつくっていけたらいいですよね。
自分の心から湧いてくる気持ちに正直になれたらいいなと思います

実際にはいろんな事情があるだろうけど、それでも、やりたい気持ちに正直でいると、きっと自分の幸福度って上がるんじゃないかと思います。

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半径3mからつながっていく

◆すごくそういう関係性、楽しいですよね。現実ではなかなかきっと難しいんだろうなっておもうから、ワークショップで味わってみて「やっぱり楽しい」って思うと次やってみよう、仲いいあの子に話してみようってつながっていくのかなって。

faceそういう場が自分の半径3mからまたつぎの人の半径3mになればいいし、そうやって少しずつ仲間をつくる連鎖をつくっていけたらいいなと思います。

◆最後に、ハンドブックについてお聞かせください。

faceハンドブック「子育てと政治をつないだら」の副題は、「なんだか世の中の動きについてきちんと知りたくなった親のため本」。

ワークショップへの参加は物理的にも精神的にもハードルを感じてしまうかもしれませんが、ハンドブックなら気軽に、政治への関わり方を知ることができます。

ハンドブックを手にとることで、少しでも知識を得たり、主体的に何かに関わろうというきっかけになったらいいなと思います。

政治に関わることは、私たちの暮らしをつくっていくことに通ずるのですから。

※ハンドブック「子育てと政治をつないだら」は、発行3週間で北は青森、南は福岡まで、200冊を越える注文を頂きました。

-一つ一つの質問に対して、はっきりと答えてくださる聡子さん。その内側に揺るぎない覚悟を感じました。
お話を聴くうちに、私も自然に「私にできること、私がしたいことはなんだろう」と考えていました。
みなさんはどんなことを感じましたか。周りの人と感想を話しあってもらえたら嬉しいです。

ハンドブック「子育てと政治をつないだら」は子育てに関するいろいろなデータがわかりやすくコンパクトにまとまっています。
遠いように思えるけれど、子育てと政治はつながっていること、私たちの暮らしを変えてきたことを感じることができます。
最初に一歩に、購入してみてはいかがでしょうか。

ハンドブック「子育てと政治をつないだら」はKURASOU.のサイトより購入いただけます。
(※ハンドブックは「初めて政治や行政のことを知ろうと考えた方向け」になっています。内容は東京都を中心に作成しています。)

◆ハンドブック「子育てと政治をつないだら」購入はこちら
http://kurasou.org/activities/handbook/

◆KURASOU.
http://kurasou.org/

世の中に対して、最初の一歩をどう踏み出すか「子育てと政治をつないだら」藤岡聡子さんに聴く|前半

藤岡聡子

親子で参加できるイベント、というと、歌があったり、絵を描いたり、かわいらしいイベントを想像することが多いかもしれません。

今回、取り上げるイベントは取り上げるのは、6月25日に開催された『ハンドブック子育てと政治をつないだら」発行記念ワークショップ』。かわいらしいとは程遠いテーマです。

「え。子育てと…政治!?」

何をするんだろう。。堅苦しく、静かに難しい話を聴くのかな?ちょっと敬遠してしまうかもしれません。

いやいや。そんなことはなくて、他のイベントと同様、参加者同士で話をしながら盛り上がるワークショップです。

いろんな人の話を聞きながら、いろんなことを考えて。たくさん自分の話をして。受け身になりがちな「政治」が、気付くと自分ごとに変わっている

ワークショップには、どのような仕掛けが用意されているのでしょう。そしてその仕掛けはどのような想いで、作られているのでしょう。主宰されたKURASOU.代表藤岡聡子さんにお話をうかがいます。

KURASOU.という団体は、子育て中の親だからこそ、学ぶ場が必要だよね、との想いのもと、作られました。代表の聡子さん自身も二人の子を持つ親です。これまでメンバーの方と政治、食、エネルギー、廃棄物など様々なテーマについてワークショップを開催してきました。

ハンドブック「子育てと政治をつないだら」は若者と政治をつなぐ NPO法人 YouthCreateと、親の思考が出会う場 KURASOU. が制作しています。

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おやこで、みんなで、学び育ちあう「おやこ保育園・ほうかご保育園」小笠原舞さんインタビュー|前半

おやこ保育園

初めての子どもを育てている時、これでいいのかな、大丈夫かな、と不安に思うこと、よくありますよね。

そんな時、気持ちに寄り添い、背中を押してくれる場所があったらどれだけ救われるでしょう。

今日紹介する「おやこ保育園・ほうかご保育園」は、そのひとつの形を提案しています。

「おやこ保育園・ほうかご保育園」を主宰しているのは、小竹めぐみさんと小笠原舞さんの2人。今回小竹さんは出張でのお仕事だったため、小笠原舞さんに、活動に込めたお2人の想いを聞きました。 続きを読む

散歩が変わる。いますぐ外に出たくなる「おやこさんぽ」相原里紗さんインタビュー|後半

様子 雨の日のさんぽも!_650

子どもたちを「隊長」に、自分たちの住む町を探検する企画「おやこさんぽ」を主催している相原里紗さんへのインタビューをお届けします。

「おやこさんぽ」とは何か?を中心にお届けした前半。後半は、「おやこさんぽ」を届ける里紗さんの想い、ママとパパに伝えたいたいことは何か、に迫ります。

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子どもに任せるから見える景色。町と子どもを再発見する「おやこさんぽ」相原里紗さんインタビュー|前半

様子 町が遊び場_650_43

「子どもと散歩、していますか?」という質問に、NOと答えるママ、パパは少ないんじゃないでしょうか。それだけ、親子にとって、散歩は身近なもの。少しの時間があれば、手軽にできる。そして歩くことは「日常」です。

でも、その「親子での散歩」自体を「おやこさんぽ」というイベントとして提案している人がいます。そして、そこに多くの親子が集まっているのです。

「おやこさんぽ」は、日々の散歩とはどうちがうのでしょう?ママやパパにとっての魅力はなんなのでしょう?

今日はその「おやこさんぽ」を主催している相原里紗さんにお話を伺いました。

「おやこさんぽ」主催相原里紗さん

「おやこさんぽ」主催相原里紗さん

 

「おやこさんぽ」とは

子どもたちを「隊長」に、自分たちの住む町を探検する企画です。

探検隊の必須アイテムは虫眼鏡。大人も子どもも虫眼鏡を片手に目的地のない町歩きをします。

「隊長」が右を指差せば右に、上を指差せば階段を登り、下を指差せば坂を下る。

たったそれだけで、町にある「遊び場」を発見出来ます。

おやこさんぽ

町を発見する「おやこさんぽ」

「おやこさんぽ」ってどんなかんじ?

アイスブレイク 自己紹介 

町の地図を見ながら、遊べる空間を探そう!

おやこ散歩

身近な町も、地図を見ると知らない場所を発見できる

おやこさんぽ 1時間くらい

旗を持った隊長についていこう!

1時間で6組の親子がいれば、ひとり10分として子どもが交代で隊長に。(指差しができる1才くらいから全員が隊長に!)

残りの子どもや親たちは全員隊員。旗を持った隊長が行く方向に、隊員全員がついていくよ。

1歳でも、隊長!

1歳でも、隊長!

 

必須アイテムの虫めがね!これを持つと、なんでもないものも、ちがってみえる。

おやこさんぽ

虫眼鏡ひとつで、なんでもないものが新鮮に!

雨の日のさんぽも!

雨の日のさんぽも!

町の人との出会いも楽しみのひとつ

町の人との出会いも楽しみのひとつ

ふりかえり 

今日はどうだったかな?みんなで話してみよう!

ひとりずつ、今日の感想を。おとなもこどもも発言。

ひとりずつ、今日の感想を。おとなもこどもも発言。

解散

可能な人は一緒にごはんを食べよう! 

おやこさんぽ

自由参加だけど、これを楽しみにくるママも♪

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◆「おやこさんぽ」をはじめたきっかけは?

50保育園で働いているときに、子どもたちを公園につれていこうとすると、列はなかなか進まない。公園に行くという意識よりも、途中の道中で子どもたちは楽しんでいて、遊ぶところは公園でなくても道でもいいんだな、と気づきました。それで、保育園のさんぽを保育園でないところでやってみたいと始めました。

子どもの楽しみ方、親の発見

◆「おやこさんぽ」に参加されたパパ・ママの感想は?

50「おやこさんぽ」のコンセプトの一つは「その町を楽しむ」なので、事前と事後に町の印象を聞いています。

だから「知らなかった町のことに気づいた」とか。あとは子どもの様子について「子どもはこんなところで立ち止まるんだな」とか「いつもだったら通り過ぎているところを子どもはこんなに楽しめるんだと気づいた」とか。いろいろです。

異年齢のチームでおさんぽするので、同年齢をみて「こういうふうな動きをしているのはうちの子だけではなかった」とか、少し上の年齢の子をみて、「少し上の年齢でも落ち着かない子は落ち着かないんだな、年齢が上がると落ち着くというけど、そんなこともないらしい」とか、実際に目で見て発見できるし、その場で話すことで安心できるというか。

「こんなとこでも、楽しめるんだ!」驚きの声をもらう

「こんなとこでも、楽しめるんだ!」驚きの声をもらう

 

◆いいですね、振り返りをするといろいろ得られそうですね。

50その時間に自分は何をしたか、定義するのが学びの中で必要だなとおもっていて。話すことがなんであれ、今日どういう視点でみていたか頭のなかで振り返るのが大事だなとおもっています。他の人の感想を聴くと「それも、それも」となるし、私自身も気付きになるんです。

あとは、子ども自身も発表をするので、オフィシャルな場で子供の意見を親が聴くというのも普段ない機会ですね。

◆子どもも発表するんですね。

50「どうだった?」「なにが楽しかった?」とか聞いてみると、結構しっかり答えてくれます。「楽しくなかった」「どうして?」「歩くの嫌いだから」と言って公園に走り去っていった子もいます。笑

 

◆子どもたちはどんな様子ですか?

50お母さんとべったりにならなければ、小さい子と大きい子が手を繋いだりする光景はよく見られますよ。

4-6歳は隊長をやることにプライドを感じていて、はりきって「あぶないよ!」とその場をしきってくれます。さっきまで走り回っていたのに、隊長になった途端、「僕についてくるんだよー」とかさっきまで言われていたことをそのまま言う。笑 めちゃ、おもしろい。

 

「こどもの一言に、お母さんたちと大笑いすることもよくあります」

「こどもの思いがけない言葉に、お母さんたちと目を見合わせることもよくあります」

リーダーシップって立場によって作られるんだなぁと感じますね

発達のために必要な動き

◆最近おもしろかったエピソードはありますか?

50この間大崎で「おやこさんぽ」を開催しました。そこで、ビジネス町のなかでも子供は自分が遊べるところを発見するということを実感したんです。

ビジネス町は日中、人が使っていない階段がたくさんあるんですよね。そこを子どもたちは、ものすごく楽しんで何度も登り降り。もう山のぼりに匹敵するくらい!

都会に住んでいるからといって身体を作れないという話もあるけど、実は子供におまかせすれば身体をつくるところを自分で発見していく、大人はそこに連れて行ってもらえるなぁと

0歳-6歳は何も押さえなければ自分に必要なことを自分でやるという時期だと思っていて。実際にやってみると階段が嫌いな子はいなかった。身体の発達に必要なんだなーと見て実感しました。

そこで、「階段は登らせると見守る側が大変だけど、こんなに楽しめるんですね。体が必要としてるんですねー」とおかあさんたちに話をしてみると「そう、好きなんですよね。」「みんなすきですからねー」「そうなんですねー」という感じですね。

「こどもにおとながついていくことで、わかることがあるんです」

「こどもにおとながついていくことで、わかることがあるんです」

 

◆そっか、しょうがないよねーとなりますね 笑

50発達のために必要なんだよ、ということを言葉にする人はあまりいないし、私自身も座学は好きじゃないので、それぞれのタイミングで伝える、「みんな階段の登り降りをやっていて、ということは結構必要だよね、幼児教育としても必要っていわれているよね」ということをいうだけで、「あ、じゃあ登らせるか」という気持ちにたぶんなれるから、やっているタイミングでいうことが大事だなと。

保育園で今日こういうことをやっていました、とあとからお伝えするよりも、その場にいて実感をともなっているときに伝えるのとでは入ってくるものが違うと思っています。

◆保育士の方から発達のことをきけると安心ですね。

50発達で言うと、私自身がイメージしていた一般的にこどもができると思われていることが、実際の現場では1歳位早い実感がありました。

おさんぽの場では、私は発達の一歩先が確実に見えているから、その先をちょっとチャレンジする場を設けることができていて、だからまた違った子どもの様子がみられる、ということもあります。

お母さんの話を聞くなかで、「こうやってみたら?」と話ができるのも、発達の段階が見えているからですね。保育を現場で経験していて良かったなと思います。

◆重要なナビゲーターですね。

後編はこちら>>散歩が変わる。いますぐ外に出たくなる「おやこさんぽ」相原里紗さんインタビュー

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