子どもに任せるから見える景色。町と子どもを再発見する「おやこさんぽ」相原里紗さんインタビュー|前半

様子 町が遊び場_650_43

「子どもと散歩、していますか?」という質問に、NOと答えるママ、パパは少ないんじゃないでしょうか。それだけ、親子にとって、散歩は身近なもの。少しの時間があれば、手軽にできる。そして歩くことは「日常」です。

でも、その「親子での散歩」自体を「おやこさんぽ」というイベントとして提案している人がいます。そして、そこに多くの親子が集まっているのです。

「おやこさんぽ」は、日々の散歩とはどうちがうのでしょう?ママやパパにとっての魅力はなんなのでしょう?

今日はその「おやこさんぽ」を主催している相原里紗さんにお話を伺いました。

「おやこさんぽ」主催相原里紗さん

「おやこさんぽ」主催相原里紗さん

 

「おやこさんぽ」とは

子どもたちを「隊長」に、自分たちの住む町を探検する企画です。

探検隊の必須アイテムは虫眼鏡。大人も子どもも虫眼鏡を片手に目的地のない町歩きをします。

「隊長」が右を指差せば右に、上を指差せば階段を登り、下を指差せば坂を下る。

たったそれだけで、町にある「遊び場」を発見出来ます。

おやこさんぽ

町を発見する「おやこさんぽ」

「おやこさんぽ」ってどんなかんじ?

アイスブレイク 自己紹介 

町の地図を見ながら、遊べる空間を探そう!

おやこ散歩

身近な町も、地図を見ると知らない場所を発見できる

おやこさんぽ 1時間くらい

旗を持った隊長についていこう!

1時間で6組の親子がいれば、ひとり10分として子どもが交代で隊長に。(指差しができる1才くらいから全員が隊長に!)

残りの子どもや親たちは全員隊員。旗を持った隊長が行く方向に、隊員全員がついていくよ。

1歳でも、隊長!

1歳でも、隊長!

 

必須アイテムの虫めがね!これを持つと、なんでもないものも、ちがってみえる。

おやこさんぽ

虫眼鏡ひとつで、なんでもないものが新鮮に!

雨の日のさんぽも!

雨の日のさんぽも!

町の人との出会いも楽しみのひとつ

町の人との出会いも楽しみのひとつ

ふりかえり 

今日はどうだったかな?みんなで話してみよう!

ひとりずつ、今日の感想を。おとなもこどもも発言。

ひとりずつ、今日の感想を。おとなもこどもも発言。

解散

可能な人は一緒にごはんを食べよう! 

おやこさんぽ

自由参加だけど、これを楽しみにくるママも♪

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◆「おやこさんぽ」をはじめたきっかけは?

50保育園で働いているときに、子どもたちを公園につれていこうとすると、列はなかなか進まない。公園に行くという意識よりも、途中の道中で子どもたちは楽しんでいて、遊ぶところは公園でなくても道でもいいんだな、と気づきました。それで、保育園のさんぽを保育園でないところでやってみたいと始めました。

子どもの楽しみ方、親の発見

◆「おやこさんぽ」に参加されたパパ・ママの感想は?

50「おやこさんぽ」のコンセプトの一つは「その町を楽しむ」なので、事前と事後に町の印象を聞いています。

だから「知らなかった町のことに気づいた」とか。あとは子どもの様子について「子どもはこんなところで立ち止まるんだな」とか「いつもだったら通り過ぎているところを子どもはこんなに楽しめるんだと気づいた」とか。いろいろです。

異年齢のチームでおさんぽするので、同年齢をみて「こういうふうな動きをしているのはうちの子だけではなかった」とか、少し上の年齢の子をみて、「少し上の年齢でも落ち着かない子は落ち着かないんだな、年齢が上がると落ち着くというけど、そんなこともないらしい」とか、実際に目で見て発見できるし、その場で話すことで安心できるというか。

「こんなとこでも、楽しめるんだ!」驚きの声をもらう

「こんなとこでも、楽しめるんだ!」驚きの声をもらう

 

◆いいですね、振り返りをするといろいろ得られそうですね。

50その時間に自分は何をしたか、定義するのが学びの中で必要だなとおもっていて。話すことがなんであれ、今日どういう視点でみていたか頭のなかで振り返るのが大事だなとおもっています。他の人の感想を聴くと「それも、それも」となるし、私自身も気付きになるんです。

あとは、子ども自身も発表をするので、オフィシャルな場で子供の意見を親が聴くというのも普段ない機会ですね。

◆子どもも発表するんですね。

50「どうだった?」「なにが楽しかった?」とか聞いてみると、結構しっかり答えてくれます。「楽しくなかった」「どうして?」「歩くの嫌いだから」と言って公園に走り去っていった子もいます。笑

 

◆子どもたちはどんな様子ですか?

50お母さんとべったりにならなければ、小さい子と大きい子が手を繋いだりする光景はよく見られますよ。

4-6歳は隊長をやることにプライドを感じていて、はりきって「あぶないよ!」とその場をしきってくれます。さっきまで走り回っていたのに、隊長になった途端、「僕についてくるんだよー」とかさっきまで言われていたことをそのまま言う。笑 めちゃ、おもしろい。

 

「こどもの一言に、お母さんたちと大笑いすることもよくあります」

「こどもの思いがけない言葉に、お母さんたちと目を見合わせることもよくあります」

リーダーシップって立場によって作られるんだなぁと感じますね

発達のために必要な動き

◆最近おもしろかったエピソードはありますか?

50この間大崎で「おやこさんぽ」を開催しました。そこで、ビジネス町のなかでも子供は自分が遊べるところを発見するということを実感したんです。

ビジネス町は日中、人が使っていない階段がたくさんあるんですよね。そこを子どもたちは、ものすごく楽しんで何度も登り降り。もう山のぼりに匹敵するくらい!

都会に住んでいるからといって身体を作れないという話もあるけど、実は子供におまかせすれば身体をつくるところを自分で発見していく、大人はそこに連れて行ってもらえるなぁと

0歳-6歳は何も押さえなければ自分に必要なことを自分でやるという時期だと思っていて。実際にやってみると階段が嫌いな子はいなかった。身体の発達に必要なんだなーと見て実感しました。

そこで、「階段は登らせると見守る側が大変だけど、こんなに楽しめるんですね。体が必要としてるんですねー」とおかあさんたちに話をしてみると「そう、好きなんですよね。」「みんなすきですからねー」「そうなんですねー」という感じですね。

「こどもにおとながついていくことで、わかることがあるんです」

「こどもにおとながついていくことで、わかることがあるんです」

 

◆そっか、しょうがないよねーとなりますね 笑

50発達のために必要なんだよ、ということを言葉にする人はあまりいないし、私自身も座学は好きじゃないので、それぞれのタイミングで伝える、「みんな階段の登り降りをやっていて、ということは結構必要だよね、幼児教育としても必要っていわれているよね」ということをいうだけで、「あ、じゃあ登らせるか」という気持ちにたぶんなれるから、やっているタイミングでいうことが大事だなと。

保育園で今日こういうことをやっていました、とあとからお伝えするよりも、その場にいて実感をともなっているときに伝えるのとでは入ってくるものが違うと思っています。

◆保育士の方から発達のことをきけると安心ですね。

50発達で言うと、私自身がイメージしていた一般的にこどもができると思われていることが、実際の現場では1歳位早い実感がありました。

おさんぽの場では、私は発達の一歩先が確実に見えているから、その先をちょっとチャレンジする場を設けることができていて、だからまた違った子どもの様子がみられる、ということもあります。

お母さんの話を聞くなかで、「こうやってみたら?」と話ができるのも、発達の段階が見えているからですね。保育を現場で経験していて良かったなと思います。

◆重要なナビゲーターですね。

後編はこちら>>散歩が変わる。いますぐ外に出たくなる「おやこさんぽ」相原里紗さんインタビュー

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