散歩が変わる。いますぐ外に出たくなる「おやこさんぽ」相原里紗さんインタビュー|後半

様子 雨の日のさんぽも!_650

子どもたちを「隊長」に、自分たちの住む町を探検する企画「おやこさんぽ」を主催している相原里紗さんへのインタビューをお届けします。

「おやこさんぽ」とは何か?を中心にお届けした前半。後半は、「おやこさんぽ」を届ける里紗さんの想い、ママとパパに伝えたいたいことは何か、に迫ります。

「おやこさんぽ」主催の相原里紗さん

「おやこさんぽ」主催の相原里紗さん

 

話を聞くこと、つながること

◆「おやこさんぽ」の場だからできることでなにか意識していることありますか?

50お母さんの話を聞くことです。

歩いている途中、身体を動かしていると気持ちを開いてくるので、余裕があるときはお母さんの最近困っていることを聞きます。話を聞くだけですけど、例えば「家の中でゴンゴン頭ぶつけます」とか「心配ですね。でもそのうちおさまりますよー」なんて。

あまり深刻になりすぎず話ができるのは動いている時だなと。子ども見ながら他のお母さんたちもいて、話ができる状況がそこにあるのがすごくいいですね。

◆自然とそういうことをされているけど、すごく考えていますね。確かに動いていると開くってありますよね。

50大人も子どもそうだと思うのですけど、座って、面と向かって、とすごく緊張するけど、歩きながら横の関係になると違いますよね

先生と生徒でもなく、保育士だけどイベントを主催している人なので、話をし易いのかなぁと。

関係性も立ち位置も、横。それが心をひらきやすくする。

関係性も立ち位置も、横。それが心をひらきやすくする。

◆その後ご飯食べに行くのも開く行為ですよね

50飲もう、積極的に飲もうといっているんですけど、個人的には飲みニケーションってあると思っています 笑。あとご飯を一緒に食べると人のつながりが加速するとおもっているんです。

その地域地域のつながりができたらいいなとおもってやっているので、そこでつながってもらったら、わたしがいなくても会える関係性ができますよね。イベントでなくても同じ価値観をもつご近所のママ友になってもらえたら嬉しいですね。

 

◆いま活動を初めてどれくらいですか、やってみる前と後の自分自身の変化はありますか。

501年半くらいですねー、最初は今としまおやこさんぽが開催されているco-ba ROYAL ANNEXで、ということで親子が来られるイベントをやろう、と始まりました。親子で遊ぶ場としては少し狭いので、ココを拠点にしておさんぽしてかえってきたらどうだろう、トライアルでやってみよう!おー!と始めました。

こどもをつれていくと町の人によろこんでもらえて。親子の企画ってとつながりやすいのだなとひとつ気付きがありました

はじめは豊島区だけだったけど、それから他のところから声をかけてもらって、どんどんひろがっていたので、よくわかんない(笑)さんぽの企画なのに意外とやりたいとおもってもらえるのだなとわかってきました。今は、増えてきた企画を全部は自分自身でやれないので、今後どうするか、考えているところです。

やりたいと言ってくれる声にどう答えていくか、考える段階にきました

やりたいと言ってくれる声にどう答えていくか、考える段階にきました

 

◆そこまでくるってすごいですね。楽しそうにやっているから人が集まってくる、というのがここまで話を聞いていて伝わってきました。

里紗さんが保育士になったわけ

◆そもそも会社員からどうして保育士になったのですか?

50保育士になった最初の動機は「保育園を増やしたい」です。保育士を何年か経験したら保育園をつくろう、と考えていました。

もともと子どもに関わる仕事がしたいと入った会社で、先輩たちから厳しい保育園事情を聞いていて、そのとき子どもと触れあう時間が少なくてどうだろうと思っていたタイミングでもあったので、まずは保育士資格をとって保育士になってみようとしました。

◆子どもに関わりたいとおもった動機は?

50高校の2年のときにアメリカの児童虐待に関する本「it と呼ばれる子」を読んだ時に、自分はすくすく育ってきたけど、こういう境遇の人もいるのだと気づき、こういう人たちを助ける仕事をしたいなとおもった

なぜ子どもだったのか、はわからないけど。大学に入るときは、国連で子どもに関わる仕事をしたい、と考えていました。

大学では、こどもが集まる広場でのバイトを3年していて、そこでお母さんがただのスタッフである私に悩みの相談をしてくる。子どもと一緒に盛り上がるお母さんもいれば、「ふう」と沈んでいるお母さんもいて、話を聞いていて。親子関係ってそもそも難しいんだなとおもったんです。

国外に目を向ける前に、国内にも問題がある。そういうお母さんたちに情報を届ける仕事がしたいと思って、育児メディアを持っている会社に入社しました。

◆私も子どもが集まる場所へ遊びにいってますけど、親の相談に乗っているスタッフの方をみたことがありません。場所の雰囲気なのか、りささんの雰囲気なのか。やっぱりお母さんが「この人なら聞いてくれる」と思ったんだろうなと感じます。

それと、もともと困っている人を助けたいという心があるから、おかあさんが「ふう」と感じたときに 「あ、今日どうなんですか」とか、声かけているんじゃないですか。

 

50「ああ、聞いちゃう聞いちゃう。おせっかいなんだけど」

 

「ついつい、お話ししたくなってしまうんですよね」

「ついつい、お話ししたくなってしまうんですよね」

 

◆ここでまた、素敵な笑顔を見せてくれました。私もついつい話しちゃいそう!

 

外でよう、おさんぽしよう

◆いまおかあさんたちに伝えたいこと、ありますか。

50昨日も言われたけど、「0歳まだ歩けないから下におろさなくてもいいよね」、とか。

「公園行ってもベビーカーで散歩するだけだよね」、という人が多くて、「いや、下ろせばいいじゃないですか」と思っています。あまり考えずに外に出てほしい。

0歳は免疫が、とかあるけど、海外とか全然気にしていないし、気持ちが大丈夫なら外に出てみませんか、と。

私も親になってみないとわからないけど、あんまり気にしないほうがいいかなとおもう。。

◆気にしなくていいんじゃない?と。

外に出たら、「あんまり気にしなくていいかも」と思えるかも。家の中にいるととっても小さいことが気になるけど。外に出ると意外となんで50もいいんじゃないと思えるかもしれないし、意外と人が優しいかもしれないし。っていうので、まずは積極的にお外に出てみてほしい。パパもママも。

◆私、「おやこさんぽ」って子ども向けとおもってました。でもよくよく読むと親が町を発見する企画なんですよね。働きかけたいのは親ですか。

50そうそう、親が町をディスカバリーなんです。

子どもはいつもを発見しているのですが、それを親が気づいていないことが多い。子どもが立ち止まる理由を一緒に考えてみよう、という時間を持つ機会がないじゃないですか。時間を決めてでもいいので、子ども主導で外に出てほしいです。 

「こどもはいつだって、町を発見してる」

「こどもはいつだって、町を発見してる」

◆子ども主導の時間を作るということですか

50家だとたぶんいろいろなものがありますよね。触ってほしくないものを自由にやってほしいと絶対に言えないので、それは外のほうがすくないかな、と。迷惑になることは迷惑になると伝えつつ、社会勉強もしながら、

保育園の帰り道とか普段の生活の中でおさんぽを取り入れてほしい。

◆外遊びといわないまでもおさんぽしよう、外でよう、ですね。

50そうそう、外でよう。

アウトドアでわざわざ森とか行くじゃないですか。森にいって何が楽しいって気持ちが開放されることが一番良いんだろうなとおもって、仕事で疲れたあと山に行くとすごく気持ちいい。

こどもも大人も一緒なんだろうな、でも毎日森には行けないんですよね。

けど実は町でも十分開放されると思っています

たんぽぽ咲き乱れているし、子供目線で見ると意外と草花多くて。たんぽぽとかちょっとの草でも子どもと一緒に見ていると癒やされる。この前もバラの植え込みの下にふかふかの苔みたいなのがあって。子供の目線だとバラが見えないので、しゃがんでそのしたの苔を子どもが発見する。触って気持ちいいねーという。私も率先して触ってるんですけど。

◆嬉しそうに一緒に触っているようすが目に浮かびます。笑 

こどもたちと歩く町が楽しくて仕方がないという表情の里紗さん

こどもたちと歩く町が楽しくて仕方がないという表情の里紗さん

インタビュー中、終始楽しそうに話をしてくれました。

親子だけで、いつでも、手軽にできる散歩。それを、敢えて「親が町を再発見するイベント」として提案しなおした「おやこさんぽ」。

「おやこさんぽ」の一番の醍醐味は、ママ・パパの気持ちがゆるむことかなと感じました。

参加を通して、子どもの新しい一面を発見する。外に出て、自然を愛でる。いろんな人と話をする。気づいたら、「まあ、いっか」って気持ちもゆるんでく。なんだか「日常」が違って見えてくる。

今後の広がりが楽しみです。


■「おやこさんぽ」

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6月29日 めぐろおやこさんぽ>>詳細

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