抱っこひも会議④ママの身体にやさしい抱っこひもをプロが語りあった

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抱っこひもについて、プロが語り合う抱っこひも会議の第4弾!<ママの身体にやさしい抱っこひも>をテーマに話し合いました。

抱っこひもというと、赤ちゃんが喜ぶ、赤ちゃんの身体にいい、と、主役がこどもになりがち。また、肩こりしない!など、身体への視点が短期的になりがちです。

長期的にみて、ママの身体にやさしい抱っこひもとは、どんなものなのでしょう?パーソナルトレーナーであり、骨盤パパとも呼ばれる田中けいたさん中心に、お話をしていってもらいました。では、スタート。

抱っこひも会議 メンバー

■身体のプロ:田中けいた

骨盤パパ田中けいた
ボディケアトレーナーで一児のパパ。ヨガ・ストレッチ・マッサージ・セルフチネイザンを複合したパーソナルトレーニングの提案が専門。妻の妊娠をきっかけにママが気軽にできるケア・体の使い方を日々研究中。
 
 

■保育のプロ:うすいみほ

保育アドバイザーうすいみほ

保育アドバイザーで一児の母。幼稚園・チャイルドケア担任・家事代行&シッター教官、など乳幼児保育・教育経験は16年になる。小枠で行っているシッターは保育の適切なアドバイスがもらえると大好評。

■絵本のプロ:しみずみえ

しみずみえ

絵本を読む人。二児の母。こども×おとな×しごとプロジェクト代表。キッザニア東京の創業・ワークショップ運営・海外での絵本とお話の会・・・と、形を変え、こどもと出会い続けて、今に至る。

■進行:いくじの窓口代表 市原

市原史帆の写真

現在1歳の一児の母。『いくじにチョイスを』をキーワードに、様々な育児情報を収集、発信中。すでに4本の抱っこ紐を買っているけどまだ欲しい。だっこひも難民?

 

ママの身体にやさしい抱っこひもの考え方

市原: ここからは、ママの身体にやさしい抱っこひもってどんなもの?をテーマに話したいと思います。

みほ: けいたさん、出番ですね~(笑)

けいた: 出番って(笑)

抱っこひも会議

骨盤ケアをしてきた経験、語りますよ~

 

身体にやさしい抱っこひも、基本の考え方

けいた: 正直なところ、この抱っこひもを選んでおけば身体にやさしい、まちがいない!なんてもの、ないんですよね。あったら誰でもそれを買いますものね(笑)

市原: 確かに。

けいた: どの会社も、うちの抱っこひもは、母体にもいいと、主張していますが、どれにも一長一短はある。合う合わないもある。

結局、大事なのは、何を使うかよりも「どう使うか」ってことだと、僕は考えてますね。あと、もっと言うなら、抱っこひもを使う時間を短くする!短くできるような習慣だったり、環境を作る。

みえ: いかに身体に負担の少ないこそだて習慣をつけられるかってことですよね。

けいた: まさに。その上で、腰ベルトのありなしとか、おんぶか抱っこかとか、どの程度密着できるものにするか、っていう選択がでてくる。

みえ: 核心ですね。

田中けいた

これなら身体への負担が少ない!たった1つの抱っこひもはないですよ。

 

身体に負担が少ないこそだて習慣

市原: 抱っこする時間を短くするとありましたが、可能なんでしょうか?

けいた: 理想・・・ですが。

抱っこする時間を減らす工夫

けいた: 産後って、上から下に、骨盤に対して負荷をかけない方がいいんです。抱っこすると、絶対、どうやっても負荷がかかるんですよね。

よくモデルさんとかは、極力自分で抱っこせず、人にお願いするか、抱っこしない生活スタイルをするようにするっていいますね。

まあ、モデルさんは、それが自分の仕事に直結するので、お金をかけて、周りの理解があってこそ可能なんでしょうけども。。

市原: みほさん、どうでしょう?工夫次第で、一般市民の我々でも(笑)立って抱っこする時間は短くなりますか?

みほ: 場合によるとは思います。でも、心がけで、短くできるケースは多いと思います。

ふとんでとんとんで寝かしつける

みほ: ねかしつけを、抱っこでしたとしても、寝たら置く。もっというなら抱っこせずに、ふとんに寝かしてとんとんとして寝かせるようにするってだけど、抱っこ時間て格段に減りますもんね。

※寝かしつけの習慣づけに関しては寝かしつけ会議で詳しくお話ししています

家事の自動化、家族の抱っこ

みほ: 買い物や洗い物、掃除機など、家事を極力自動化して、抱っこしながら作業する時間を減らすのも手。

あと、家族にも抱っこしてもらう。ママじゃなきゃ泣く、っていうのはよく聞くけど、ずっとママにしか抱っこされなかったから、ママじゃなきゃ、になってしまっている場合もある。大抵は、ママ以外だとはじめは泣くけど、慣れれば他のひとでもよくなってくるので

みえ: 泣いたから、やっぱりママじゃなきゃ!って考えず、まわりも、根気よくサポートしていくのが理想ですよね。

「泣いちゃった、ママ~!」って呼ぶのが一般的な風景ですけどね。

「泣いちゃった、ママ~!」って呼ぶのが一般的な風景ですけどね。

 

 

プレッシャーに感じず、気軽にやる

市原: やっぱり、抱っこが骨盤に負担をかけるっていう事実を、まずはママが、そして家族も理解するということが大事そうですね。

みえ: ただ、抱っこしないのが、正解!というわけではない。抱っこをすることは、親にとっても子にとっても、かけがえのないスキンシップだから。

けいた: その通りですね。そのスキンシップを楽しみながらも、身体の負担を減らすように工夫はできますよ、って話です。

抱っこひも「使い方」で、身体への負担が変わる

市原: では、次に、抱っこひもの「使い方」が大事という件について、お話していきたいと思います。

みえ: 同じ抱っこひもでも、使い方次第で、身体への負担はちがいますよね。

腰ベルトつき抱っこひも、位置が大事

みえ: 助産師さんから聞いたことなんだけど、エルゴの腰ベルトをすごく低い位置でしているひといるでしょ。腰ばきのジーンズみたいな。あれは、骨盤にすごくよくないから、やめた方がいいって。

本当は、骨盤しまるまで、腰に直接負担はかけるのは、奨励したくない。でも、エルゴ流行っているし、ラクならば、使っていいけど、せめて、もうすこし上の位置でつけた方がいいよって。

けいた: 確かに。腰ベルトの位置は、ほんとうに大事なんですよね。あんまり上すぎてもよくないし、下すぎてもよくない。上すぎると、腰が前にせり出す姿勢になりがちだし。下すぎると、腰に負担がかかるし。

みえ: 難しいですよね。

市原: けいたさん、使い方講座やってください(笑)

抱っこひもは、肩ベルトの位置も大事

みほ: 抱っこひもの使い方でいうと、肩ベルト同士を固定する、カチって留めるパーツあるじゃないですか。

あれって、ほんとうは、肩甲骨あたりで留めるのがいいんですけど、かなり上の方で留めてる方がほとんどですよね。

みえ: 確かに。あと、ゆるゆるで留めてしまってるケースも多い。

みほ: あれだと、本来の機能を果たさなくなってしまう。もったいないですよね。

同じ抱っこひもでも使い方次第で、身体への負担が減らせるんです。

同じ抱っこひもでも使い方次第で、身体への負担が減らせるんです。

 

密着する位置、きつさに調節

みほ: あとは、ベルトの微調整をすることも大事。

みえ: わかる。ゆるんでるなっていうひと、多いよね。

みほ: ほんとに。ベビーシッターをする時に、ふだんママが使っているエルゴをそのまま使わせてもらったりするんですけど、びっくりするほど、ゆるく使っていることがあったりする。

安全性と体重分散を考えると、ぴったりきつめに装着するのが一番なんですよ。

腰ベルトはあった方がいい?ない方がいい?

みほ: エルゴみたいな腰ベルト付のものか、ないもの、どちらが身体への負担が少ないんでしょう?

けいた: 一長一短あります。

生後半年までは、腰ベルトなしの方がおすすめ

けいた: こどもが重くなった1歳以降だと、腰ベルトつきのものの方が、体重分散されてラクに感じるでしょうね。

でも、骨盤の状態が一番不安定で、生後すぐから半年くらいまでの間は、腰に体重が直撃するのは避けたい。ある程度の時期までは、腰ベルトなしの方がいいんじゃないかなって思ってますね。

産後って、腰へのダメージが本当に大きいんですよ。そこに、何かをあてるっていうのが、あんまりよくないんじゃないかなって。でも、これは、実証されていることではないので、断言はできないんですけどね。

僕のまわりの、トレーナーや身体に関する仕事をしてる人の多くが、そういっているっていう。

田中けいた

腰へ直接的な負担を与えるのはリスクが高い気がする

 

腰ベルトなしのものも、間接的には腰に負担はある

みほ: 腰ベルトなしのものでも、肩にかかった負担が結局は、腰にも重さとしてきますよね。

けいた: もちろんそうです。腰ベルト付のものだと、直でくる。ベルトの位置を間違えたら、適切じゃない部分に対して、もろ重さがくる

どちらにせよ、抱っこすると、骨盤に対して、上から下への負担はくるんですけどね。腰ベルトあってもなくても、どんな姿勢で、どのくらいの時間抱っこするかこそが、身体への負担を左右します

おんぶと抱っこ、どっちがいいか

市原: 身体的な面でいうと、おんぶってどうですか?

けいた: 自分で調べただけでなく、他のトレーナーや整体やってる人にもいろいろ話をきいたんですけど、やっぱり、おんぶがいいっていう声は多いですね。

市原: そうなんですね!

「腰のせり出し」対策におんぶはいい

けいた: 前抱きした時って、どうしても腰が前に出るじゃないですか。

市原: ああ、なりますね。めっちゃなってます、わたし。

けいた: なっちゃうんですよね。腰が前にせり出した姿勢をずっと取り続けていると、下半身から腰にかけてゆがみやすい。もちろん、おんぶも、前傾姿勢になりやすい欠点はあるけれど、まだモロ腰に重心が来るわけじゃないので、コントロールしやすい。

産後 抱っこ

抱っこをすると、腰が前にせり出す姿勢になりがち

 

 

密着が身体への負担を下げる

みえ: 姿勢の他にも、おんぶも抱っこも、いかに、親子が身体を密着することができるかってことが、身体への負担を決めるんじゃないかなというのが、個人的な想い。どうでしょう?

けいた: 確かに。密着させることで、接している部分に体重をやや分散させることができるので、負担が少ないっていうのは、ありますよね。

親子が密着しやすい抱っこひもは?

市原: 密着を左右するのは、抱っこひもの種類?それとも、使い方?

みほ: 両方ですよね。元々密着しやすいものもあれば、ゆるくなりがちなものもある。

市原: 親子が密着しやすい抱っこひもはどれでしょう?

みほ: やっぱり、スリングとおんぶひもは、密着しやすい印象がありますね。

みえ: 布製のものは、ゆるいと、落ちそうになるから。自然と密着するんでしょうね。

スリングは、親子が密着しやすい

スリングは、親子が密着しやすい

 

 

大事なのは、密着させるように調節すること

みほ: ただ、スリングでも、サイズ変更ができないタイプで、ゆるくつけていると密着しない。エルゴ系の抱っこひもだって、しっかりサイズ調整すれば、密着もしますよね

けいた: そうです。付け方が大事

そもそも言うと、密着が大事だって知ることが、スタートになりますよね。

抱っこひも会議

身体について知ることが、スタートになります

 

まとめ

身体にやさしい抱っこひもはなにか?その1つの正解はない、というのが、結論ですね。

大事なのは、

  1. 身体の負担を減らす生活習慣をつくる
  2. 抱っこひもを正しく使う

ということのようです。

そのためには、産後の身体の状態を知って、どんな身体の使い方が負担が少ないのかを知ることがスタート。

抱っこ会議で、身体の負担が少ない動きについて詳しく書いているので、参考にしてくださいね。

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