抱っこ会議③寝かしつけ抱っこの方法をプロが語り合った

抱っこ会議第三弾

知っているようで知らない、抱っこについてプロが語り合う、抱っこ会議。

第一弾は、<①基本の抱っこ ②時期別抱っこ ③合う抱っこの見つけ方>。第二弾は、<ママの身体にやさしい抱っこ>について語り合いました。第三弾の今回は、さらにディープな抱っこ玄人情報を。

赤ちゃんが安心する抱っこすやすや寝る抱っこについて盛り上がりました。寝かしつけの強い味方になる情報が多すぎて、もっと早く知りたかったと強く思わされた会議でした。では、スタート。 

抱っこ会議メンバー

■身体のプロ:田中けいた

骨盤パパ田中けいた
ボディケアトレーナーで一児のパパ。ヨガ・ストレッチ・マッサージ・セルフチネイザンを複合したパーソナルトレーニングの提案が専門。妻の妊娠をきっかけにママが気軽にできるケア・体の使い方を日々研究中。
 
 

■保育のプロ:みほさん

保育アドバイザーうすいみほ

保育アドバイザーで一児の母。幼稚園・チャイルドケア担任・家事代行&シッター教官、など乳幼児保育・教育経験は16年になる。小枠で行っているシッターは保育の適切なアドバイスがもらえると大好評。

 

■進行:いくじの窓口代表 市原

市原史帆の写真

現在1歳の一児の母。『いくじにチョイスを』をキーワードに、様々な育児情報を収集、発信中。抱っこしてると、すぐ肩も腕もぷるぷるになる。自分の抱っこ方法には不安あり。

 

 

赤ちゃんが安心する抱っこの方法は?

抱っこの時、背骨の上下を押さえると顔が変わる

抱っこするときに抑える場所を伝える骨盤パパ

_今回は、基本情報からすすんで、玄人だから知ってる抱っこ情報を深めたいと思います。合う抱っこはこどもによってそれぞれだという話でしたが、多くの子に当てはまる安心抱っこのポイントは?

けいた: 抱っこの時に、手を当てるべき場所は、共通してますね首の骨から、仙骨。ここまでが背骨としていっぽんになってる。そのいっぽんの、上と下を抑えてあげると、赤ちゃんって安定するんですよね。

みほ: そうそう。抱っこの時首と仙骨を、しっかり押さえてあげると、こどもの身体が、硬くならない。リラックスするんですよ。

市原: それって、何で感じるんですか?

みほ: 持って、上にいく瞬間に、感じるんですよね。身体の感じ、あと顔。ちゃんとした場所を持って、持ち上げようとすると、こどもって、輸送反応の効果もあって安心した顔になるんですよね。

そうじゃない場所を持って持ち上げようとすると、赤ちゃんの身体が堅くなって、抱っこする側もグラっとくる。それで、赤ちゃんがさらに不安になって、悪循環がうまれちゃうんですよね。

抱っこ前の声がけで、スムーズに

みほ: あと、抱っこするとき、声はかけた方がいいですね。いきなり持ち上げると、赤ちゃんびっくりするんです。だから、目が見えてる見えてないにかかわらず、抱っこするとき、なになにちゃん、抱っこするよ~って、結構、高い声で言って、目を合わせてからしないと、スムーズにならない。

市原: わたし、声、かけてたかな。。。

みほ: 声かけして目を合わせると、今は抱っこいや!って思ってるってことも、わかる。

けいた: へえ~

みほ: そしたら、その時は、しない(笑)

市原: それって、自分のこどもの子育てで習得したんですか?

みほ: というより、保育士経験ですね。だから、自分のこどもの時は、すごく楽でしたね。

市原: 抱っこいいやって、どんな顔するんですか?

みほ: 今はいいって(笑)

市原: わかるかな~わたし(笑)

おとなが、おどおどしない

保育アドバイザーみほさんと骨盤パパ

みほ: おとなが構ってくれなかったり、不満があって、すねてそんな顔になってるってこともある。

そんな時のおとなの対応で大事なことがあって、それは、おどおどしないってこと。こどもの反応が悪いと、特に初めてのお子さんだと、親も不安になることってあると思うんです。赤ちゃんがえーんって泣いて、お母さんがその瞬間、ああ、どうしよう…って不安な気持ちになって抱っこしちゃうと、不の連鎖がはじまっちゃう。

こどもがえーんて言おうがなんて言おうが、お母さんは、一呼吸おいてやさしい声で、わかったわかった、これから抱っこするよーって、受容してあげるっていうのかな、そうやって抱っこしてあげるといいですよね。

正直、抱っこのテクニックとかうんぬんより、そのひと呼吸、おとなの余裕が、何より大事だと思います。

けいた: すごいですね。現場を長い間経験されてきたからこその、重みがある言葉ですね。現場白熱ですね(笑)

みほ: 泣いている理由としては、おむつが気持ち悪いとか、お腹すいてるとか、それ以外の問題もたくさんあって。それをまずは、解決する。その上で抱っこすることが前提ですけどね。

寝かしつけの抱っこの方法

寝かしつけの準備こそが大事

寝かしつけ抱っこについて語る

_多くのママが悩む、寝かしつけ。抱っこのポイントってありますか?

みほ: 抱っこの方法以前に、まずは、寝かしつける時に、寝る準備ができているかってことこそが大事ですよね。

生活のリズムとか、夕方から徐々に暗くするとか、身体が十分に疲れて眠りを求めてるかとか。そういう要素で、寝る準備さえできてれば、長く抱っこしなくても、すぐ寝るんですよね。

無理やり時間だから寝かしつけようっていうよりも、お昼寝の時間になるまでに、自分の子が寝たい状態になるようにしておくってことがほんとは大事ですね。

一度に30人を寝かしつけるテクニック

みほ: 保育所って、ご飯食べ終わったこから、一度に3人くらいずつ、別の部屋に連れていって、寝かせて、寝たら次の子って言う風に、ひとりで30人くらいを寝かしつけていかないといけないんですよね。

一同: 30人ですか!??

みほ: そう。基本、ひとり10分くらいで寝かしつけていく。でも、寝かしつけに30分くらいかかる子もいるんですね。そういう子は、身体がまだ元気で遊びたいっていう事が一番多いので、なるべく長く遊べるように最後に寝る場所に連れていくとかいう配慮はしますね。

その上で、まだ眠くなくても、身体を休めないといけないから、寝っころがって目を閉じようか、って伝えて、習慣化していくと、大抵は寝るようにはなってきますね。

保育園であれば、毎日の予定も規則正しいし、他の子も寝てるので、自然にその状態が整いやすいっていうのは、あると思います。

寝かしつける側がよそ見せずに、心を向ける

みほ: 寝かしつける側が、目も心も、よそ見しないってことも大事ですよね。保育園で、次なにしよう、あれ書いとかなきゃとか考えながら抱っこして寝かしつけてたら、こどもに、とんとんってされて、先生何考えてるの?って言われたことがあって(笑)

市原: それ、すごいですね。

みほ: だから、早く寝ろオーラを消して(笑)落ち着いた気持ちで、向き合うようにする。

身体がポッとあたたかくなる場所に触れる

寝かしつけテクニックについて語る

_保育園で一度に30人を寝かしつけていくとありましたが、具体的にどんなふうにするんですか?

みほ: 3人を一度に寝かせるのであれば、1人抱っこ、2人は寝かせたりして、ぽんぽんって軽くたたいていく。鼻筋を触ったほうが落ち着くことか、ふとももを触ったら落ち着く子とか、こめかみを触ったら落ち着く子とか、いろいろあるので

けいた: そこまで把握するんですか?

みほ: そう(笑)いろいろあるんですよね。好きな場所を見つけて触っていくと、身体がポっとあったかくなる瞬間がある。それがその子の好きな場所。センサーがあるので、はじめて預かるときは、色々ためしちゃう。頭わしゃわしゃしたら落ち着くことかもいるんですよ。

市原: おもしろいなーそれー。みほさんに、一週間預けて、アドバイスもらいたくなっちゃいますよね。

けいた: スムーズに寝てくれると、ほんっと身体が休まりますもんね。寝てくれるって大事。

_その他に、こどもの眠気を引き出すポイントはありますか?

みほ: 抱っこした後に、ポンポンするリズムですね。これ、基本は心臓よりも少し早いくらいのリズムでポンポンするといい。それで、だんだん落ち着いてきたら、心臓と同じ位のリズムに近づけていく。

寝るまでの時間って、おとなだと寝返りうったりいろいろできるけど、赤ちゃんってできないじゃないですか。だから、ポンポンしてあげることで、動きやリズムを加えると、心拍数も落ち着いてきて、心も落ち着ちついて、寝るモードにしていく。

あとは、歌をうたったり、名前を読んであげる。寝る前って、目を閉じさせたいじゃないですか。だから、目じゃなく、耳と身体への刺激をあたえて、そこに集中させていく

けいた: 理にかなってますねぇ〜!

すぐ寝ない日があって当たり前

みほ: でも、自分の子だと、甘えがあるので、保育園よりは難しかったりするんですけどね。先生のことは、先生だってわかってるので。でも、わが子でも、15分以内には、寝かしつけしてましたけどね。

市原: えええ~~~。

みほ: それで寝ない時は、自分の行動をさかのぼってみると、何か理由があるので。それが理由だなって納得して、早く寝るオーラを消すんです。もう、今日は、仕方ないなって。

寝かしつけがスムーズだと楽だけど、毎回、毎回、スムーズにしようって思いすぎると、その気持ちが逆にプレッシャーになったりしますよね。うまくいくこともあれば、いかないこともある。でも、うまくいかない日があって、当たり前だって思っておいたほうがいい

けいた: ママがいろんな自分を許していくってことですね。パパもその気持ちをサポートできるようにしたいですね。

まとめ

安心も、寝かしつけも、抱っこのテクニックだけでは完結しない。表面的なことじゃなく、赤ちゃんの状態・心に真摯に向き合うことが大事なんですね。感激しっぱなしの時間でした。

今回で、三回に渡った抱っこ会議のレポートは終了です。余りにも盛り上がったので、続編として<抱っこひも会議>の開催が決定!三人で、抱っこ紐を改めて試着しまくって、知識を増やしてから…という気合の入り用(笑)お楽しみに~♪

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