ねかしつけ会議②ねぐずりと夜泣きの理由をプロが語り合った

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ねかしつけ・ねんねトレーニングについて、プロが語り合う【ねかしつけ会議】第二弾。

今回は、赤ちゃんの眠りの正体について話し合いますどうしてねぐずりするのかどうして夜泣きするのか?知ることで、赤ちゃんのねむりにどう向き合うか、自分自身で選択することができるようになるはず。

第一弾ではねんねトレーニングの方法を紹介しました。

  • ふとんに置いた状態で眠りに落ちるようにする
  • 夜中に起きても、自分自身でもう一度眠れるように誘導する

これが、ねんねトレーニングの肝でしたね。

では、どうして『ねんねトレーニング』で眠るようになるんでしょう。理由を知らないと、やりきることは難しいですよね。

では、スタート。

ねかしつけ会議 メンバー

■鍼灸師:伊藤かよこさん

伊東かよこ

 はりきゅう師。息子の夜泣きにほとほと困り果て、ねんねトレーニングにたどりつく。その後、ささない、なでる小児はりを学び、夜泣き・かんしゃくの施術とスキンタッチ指導、ママのカウンセリングをしている。
 

 

■保育のプロ:みほさん

保育アドバイザーうすいみほ

保育アドバイザーで一児の母。幼稚園・チャイルドケア担任・家事代行&シッター教官、など乳幼児保育・教育経験は16年になる。小枠で行っている子連れシッターは保育の適切なアドバイスがもらえると大好評。

 

■進行:いくじの窓口代表 市原

市原史帆の写真

現在1歳の一児の母。『いくじにチョイスを』をキーワードに、様々な育児情報を収集、発信中。夜間断乳をきっかけにこども眠りが変わったことに驚く。ねかしつけに興味が増す。

 

赤ちゃんのねむりを知る

ねぐずりの理由は?

ねかしつけをするママ

生後すぐは、生活のリズムが身についていない

―そもそも、赤ちゃんが、ねつかない理由はなんなんでしょう?

みほ: お腹の中から、外にでてきて、赤ちゃんは生活のリズムがまた身についていない状態にあります。

実は、元々は人間の身体のリズムは25時間でできています。それを、生活のリズムを整えることで、24時間に合わせていかないといけない。また、朝と夜という認識もない

「夜寝る」を行動と環境で、習慣化する

みほ: それを、関わっている人、多くはお母さんが整えていかないといけない。夜には部屋を暗くするなどして、身体の状態を寝る状態に整えたり、決まった時間に決まったことをして生活のリズムを作ったり。その結果、決まった時間に寝るってことが習慣になっていくんですよね。

市原: まずは、行動と環境で、リズムを作ることが大事なんですね。

みほ: 寝るきっかけを用意するのも大事ですね。寝る時になったらこれをするっていうことを決めて、赤ちゃんとお母さん共通の眠るサインにする。歌でもいいし、声掛けでもいいし、本を読むでもいい。

眠すぎても、眠れない。リラックスが大事

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伊藤: 安心して、リラックスしているということが大事。大人と同じですね。例えば、楽しすぎて興奮している時は眠れないし、疲れすぎている時も眠れない。体調が悪い、気分が悪いときも寝つきは悪くなります。

ねぐずりというのは、眠い、寝たい、だけど眠れない、それでイライラしてよけいに泣いて興奮してしまう状態のことです。

みほ: その時、おとなが、寝なさい!って言ってしまうと、よけいに反発してしまう

市原: 確かに、少し大きくなっても、早く寝なさいって言われると、今寝ようと思ってたのに!って、いやな気分になりますよね(笑)

みほ: 寝るってことが、いやなイメージになってしまう。負の連鎖がはじまってしまうんですよね。

市原: それ、わかりますね~。

3か月までは、何も考えず、すべて満たしてOK

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生活のリズムが変わる時期、ねぐずりがひどくなる

―特に、生後2~3か月の時のねぐずりがひどいとよく聞きます。この理由は?

みほ: 生後2~3か月って、こどもの生活リズムが変わる時期ですからね。それまでは勝手に寝ていた子も、そこから急に寝なくなって葛藤がはじまるってケース、多いですよね。

伊藤: 3か月までは、何も考えずにずっと抱っこでいい時期ですよね。

みほ: そうですよね。

信頼関係を作ることがやっぱり大事

みほ: そこで、十分に満たしてあげると、ああこの人は自分を満たしてくれる人なんだって、認識される。信頼関係を作ることが大事ですよね。やっぱり、心ですよね。

伊藤: そうだね、やっぱり心よね。

市原: 私は、最初が肝心と、生後すぐに無理なねかしつけトレーニングをして挫折してしまったので…。本に、早ければ早いほどいいって書いてあったので。この話、目からうろこです。

夜泣きの理由を知る

ぐっすり寝続けている子でも、ほんとうは起きている

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―では、夜中に何度も起きる子と、起きない子はどうちがうんでしょうか?

伊藤: ひとつは、月齢によりますよね。月齢が浅ければ浅いほど、何度も起きます。

あとは、眠りが浅くなった時に自分で寝つける子どもと、泣いちゃう子どものちがいですよね。

市原: 朝までぐっすり寝るんですって場合でも、まったく起きないってわけじゃないんですね。

みほ: 深い眠りと、浅い眠りは、誰もが繰り返してますから。浅い眠りで、うとうとと起きた時に、ママを泣いて呼ばないと寝れない習慣がついているか、自分で寝つく習慣なのかっていうちがいですよね。

寝入りと、目覚めた時に同じ環境なことが大事

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環境の変化に不安を感じて泣く

―どういう場合に、自分自身で寝付くことができず、夜泣きする傾向がありますか?

伊藤: 眠りに入った時の環境と、眠りが浅くなった時の環境がちがう場合、なにか不安を感じで泣くのではないでしょうか? おっぱいやおしゃぶりをくわえながら眠りに入った場合、おっぱいやおしゃぶりがない!と気がついたときに、泣いちゃうのかもしれませんね。

眠りに入る時と、夜中に起きた時が、できるだけ同じ状態であることが大切なポイントです。

夜中に起きた時、しばらくそっとしておく

みほ: その時に、ひと声泣いたら、どうしたの?ってママが走ってきてくれるっていうのが当たり前になってしまうと、そうしないと寝なくなってしまう。ちょっと泣いても、大丈夫よ~って、ママが落ち着いていると、またひとりで寝るってこともありますね。

伊藤: 夜中に泣きだしたらまずは様子をみます。次に静かにやさしく声をかけながらとんとんします。すぐに抱き上げてしまうと、完全に目が覚めてしまいますよ

みほ: 少し起きても、また、自分で寝付く癖をつけた方がいいですよね。

伊藤: そうそう。そのことを、知っているか、知らないかの違いは大きいですよね。わたしは全く知らなくて、泣くたびに抱き上げていました。

寝かしつけについて知るだけで、育児がラクになる

みほ: 確かに、あかちゃんの眠りの情報って、ほんとに少ないですよね。接しているママたちにも、こうだよねっていうと、そうなんですか?って、ひとつひとつびっくりされることが多い。

伊藤: 泣いたら抱っこするものだ、って思いますよね~。寝かしつけも退院前に産婦人科で教えてくれればいいのにね。

みほ: おっぱいとオムツだけですものね。

市原: 産婦人科にいる間は、まだ生後すぐだから、自然に赤ちゃんが寝ますものね。寝かしつけに困るころは、もう退院して、家にいて、相談する人がいないという…。知るだけで、育児が格段に楽になるかもしれませんね。

ねかしつけについて学ぶ方法

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日本式のねんトレ本の代表は…

―ねかしつけやねんねトレーニングについて学べる、本やサイトはどんなものがありますか?

伊藤: 清水悦子さんが書いていらっしゃる『赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド』。鍼灸院に来られる方にもこの本をおすすめしています。

市原: これすごく流行ってますよね。電車の中にも、広告がはってたり、本屋でも平積みされてます。

伊藤: 日本式のやさしいねんトレ(ねんねトレーニングの略)です

外国の寝かしつけ本は基本的にハード

市原: 私は、娘を産んですぐに、ジーナ・フォードさんという方が書いた『カリスマ・ナニーが教える赤ちゃんとおかあさんの快眠講座』を買って、実践したんですが。あまりにもハードで。

みほ: その本、知ってる!外国の方が書いている寝かしつけの本は、基本、ハードですよね。

市原: ハードすぎて、1ヶ月もたたず断念して。それから、完全に自己流。おっぱいで寝かしつけ、泣いたらまたおっぱいで、結局、一歳半で夜間断乳するまで一時間半に一度起きるということになってしまったんですが…。

あと、伊藤先生が、ブログで紹介されてたのは、この本ですよね。エリザベス・パントリーさんの『赤ちゃんが朝までぐっすり眠る方法』。

伊藤: そうそう。息子の時は、その本を読んで「ねんねトレーニング」したの。

市原: かなり詳しいので、いろんな子に対応できそうですよね。いろんな、月齢だったり、習慣だったり。

伊藤: でも、やっぱり、ハードかな。

ひとばん、夫にみてもらって。8時間泣いた。

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市原: 伊藤先生は、息子さんの時にどんなかんじだったんですか?

伊藤: 1歳まで3時間続けて寝たことはなかったです。ひどい時は、30分おき。私の体力も気力も限界で耐えられなくなったんです。そこである日、「ねんねトレーニング」を決行しました。私は別の部屋で寝て、ひとばん、夫にみてもらった。とぎれとぎれですが一晩中泣きましたね

市原: 8時間ですか!

伊藤: 寝たり、泣いたりしながらですけどね。翌日からは、泣く時間も短くなり、3日目からは8時間連続で寝ました。あの時は他に選択肢がなくて、私がふらふらで倒れるか、一晩泣かせるか、悩んだ末に行ったことで、こんなことは決しておすすめしません。

みほ: そうですね~。なにがいいか悪いか。親がどう考えるか次第ですよね。

伊藤: 結果としてはやって良かったですが、知識があればこんな状態になるまでにもっとできることはあったなと思います。どちらにしても、正解があるわけじゃなくて、お母さん、お父さんが自分たちで選ぶしかないんですよね。

まとめ

もしかしたら、やり方次第で、わが子はぐっすり長く寝るようになって、辛い寝不足も、疲れからくるストレスからも解放されるかもしれません。伊藤先生の言葉を借りるなら、『どっちが正解ってわけじゃない。自分で選ぶ。』ですね。

次回は、ねかしつけ会議第三弾。<赤ちゃんをねむりに誘う仕掛>を作る方法です。

第二弾で赤ちゃんのねむりのメカニズムを知って、第一弾で紹介したねんねトレーニングをやるぞ~!と思った方。始める前に、第三弾を読むことをおすすめします♪

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